しこたまといっしょ

↑タイの夜景にブリッジするしこたま

蟻と蜂と人間

蟻と蜂と人間

 

この三つの生き物の共通点がわかりますか?

私、これを考えるのが大好きなんです。

子どもの頃、行列をしっかり守りながら虫の死体を運んでいる蟻に夢中になったことはありませんか?

一生懸命巣を作っている蜂の姿をみると興奮しませんでしたか?

私は幼稚園生の頃、男子に負けない虫好きでした。

リカちゃんや●●ごっこで遊ぶより、とにかく虫を捕まえたり、昆虫図鑑を見ていることが大好きでした。(足を引きちぎったりするタイプの男子たちは嫌いでした。虫を愛していたので私は。)

ファーブル昆虫記という有名な本がありますが、私もゆくゆくはファーブル先生のように虫たちに囲まれながらその素敵で不思議な生命体についてずっと考える生活を送りたいななんて思っていました。

まあ、今はマジ虫無理です。ゴキブリ出た時110番しようとした。(絶対ダメです)あと毎年夏になると家の前に大量発生する死にかけのセミたち。人の敷地で勝手に死にかけるな。どっかで生き続けとけ。

 

話を戻して蟻と蜂と人間。

この三つは、誰か一人リーダーを決め、それを除く多くは必死に働き自分のコミュニティを守ります。

蟻と蜂は社会性昆虫です。私たち人間も社会で必死に働きます。

そして私は今、働くために就活をしています。

あんなみんなに「たまちゃんは就活しないね。」と言われたのに。私自身も「就職するぞ!」なんて気合い全くないのに。

なぜかしてしまう。これはもう脳にインプットされているプログラムだと言ってもおかしくないでしょう。

私たちは働かなくてはならない。という脅迫にも近い脳からの指令を無視することができない。

過労で死んでしまうなんて生きものとしておかしな話ですよ。より優秀な個体を残していくことが動物の第一目標ですからね。自分が死んでしまっては元も子もない。

しかし我々人間は働いてしまうんですね。

仕事に必死に取り組み、その結果成功したときは何にも変えがたい達成感が味わえます。

よく新卒採用HPの先輩社員からのメッセージに「お客様の笑顔を見るとそれまでの疲れも吹き飛びます!」なんていうことが書かれていますが、ほんとその通りだと思います。

私たちは社会性のある生きものなので社会のだれかに喜ばれたり役に立ったりすると自分の存在価値を肯定できるんです。だってそのために生きてるんだもん。

ああ恐ろしい。

私も来年の今頃は立派な働き人間になっているのだろうか。好きなものや好きな人を我慢しながら夜のオフィスでキーボードをたたいているのだろうか。

 


働く男