しこたまといっしょ

↑タイの夜景にブリッジするしこたま

【最終回】ダナンなんだな〜ん その⑦

あけおめ〜〜〜〜!!!!(IKKOさんの口調で

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いかがお過ごしでしょうかみなさん。仕事に励み、愛に悩み、YouTubeで[chill mix]と検索し、「コメント欄外人ばっかやんけ!」となっているのでしょうか。

本来ならば私は今頃ダナンで過ごしている予定でした。貴重な学生最後の春休みを四角い部屋でただただ消費するとはね。若さが勿体無いぜ。

さて、ダナン旅行記もこれにて終わりです。悲しいね。

今度は一緒に行こうね♡お前に言ってんだからな。お前だよ、おーまーえ!!!!!!

 

〜前回までのあらすじ〜

楽しい旅行もそろそろ終わり!帰国するためにダナン国際空港に向かった私!しこたま!

しかし!いっけな〜い!遅刻遅刻!保安検査締め切りから1時間もすぎてる!飛行機が目の前にあるんだから乗せてくれと頼む私!VS絶対に乗せてくれない空港スタッフ!諦めた私は宿泊していたホテルに連絡しもう一泊泊めてもらうことに!まさかの追加500円!ラッキー!

 

帰国するための飛行機に乗り遅れたバカな日本人を優しく迎え入れてくれたホテルスタッフのトゥエットちゃん。

彼女は空港で一悶着しボロボロになった私を「戻ってきたの〜笑」と迎え入れてくれた。優しい。可愛い女の子の笑顔が心にしみる。

フロントで追加の宿泊代を払うとトゥエットちゃんは明日は朝食を作ってあげるから一緒に食べよう。と提案してくれた。今まで屋台やレストランメニューしか食べてこなかった私はいつかダナンの家庭料理を見てみたい、そして食べてみたいと思っていたのでかなり喜んで返事した。

 

翌朝起きて一階にあるキッチンに行くと朝市で買い物を済ませたトゥエットちゃんがもうまもなく調理に取り掛かろうとしていた。異国の食材を眼の前にして寝起きの私も流石にテンションが上がる。

魚やエビもあったので「生で食べたりするの?」と聞いたらトゥエットちゃんは目を丸くし大きな声で「ないないないない!」と。流石にあの市場で売られているものを生でいただくのは無理か、と思うと同時に食材にはしっかり火を入れてくれるだろうと安心した。

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トゥエットちゃんはキッチンで段取りよく調理を始めるので私もちょっと手伝わせてもらいながら彼女の調理風景を見ていた。同じアジア人と言えど食材の洗い方から調理器具の使い方まで違いがあって面白い。シンクに水をためてそこでたくさんの香草や野菜をバシャバシャと洗ったり、まな板を使わずになんでもちょっとしたナイフでササッと切ってしまったり適当で最高な手さばきだ。

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やっぱりナンプラーはよく使うんだなとかサラダにはMAYOなんだなとか彼女の手の動きに夢中になってしまう。

そうこうしているうちにどんどん料理は完成してたくさんの大皿が並べられなんとも豪華な朝食となった。

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バイトのスタッフの子も起きてきて私たちはトゥエットちゃんが自慢げに使う音声翻訳アプリを介して色んな話をした。トゥエットちゃんは結婚をしていて旦那さんは海が見える3つ星ホテルで働いていること、バイトの子は次の春で大学生になることなど。美味しい朝食を振る舞ってもらった上に大好きなベトナムの話を現地の人に聞くことができた私は「あ〜こりゃ飛行機逃して正解だったわ。」と心から思った。可愛い子には旅させよとはこういうことだろう。違うね。

 

朝食を終えた私はせっかくだから最後に海に入り行くか、とまた懲りずにバインミーを買って海に向かった。浜辺にはまだまだダナンに滞在する雰囲気が漂う西洋人がちらほらいて「私は今日帰るのに。」と悔しくなった。いっそこのまま帰らずここに住んでしまおうかと思うほどである。違う国のことをこんなにも好きになってしまうんだから私のDNAにはもしかしたらベトナム人の血が入ってるんじゃないかと思ったりもする。しかし私はザ!日本人の顔!であるのでそれは理想論に過ぎない。カナピ。

ダナンの海は正直めっちゃ綺麗!ではない。もちろんゴミがあったり海水が濁っていたりするわけではないが、砂浜なので透明度は高くない。しかしこのなまぬる〜い海に浮かんで異国の空と急ピッチで開発されるホテル群を見ていると心が無になり最高なのだ。私はこの海に浮かぶたびに「あ〜今の私めちゃくちゃアデルだ〜。」となり緊張が解かれる。あなたも是非『アデル』をみて海に行くたびにアデルと私を思い出してほしい。

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帰りの飛行機の時間も迫りシャワーを浴びているといよいよ帰りたくないと駄々をこねそうになる。こんな時は「お前シャワーの水使いすぎんなよ」と言わんばかりに私をずっと睨んでいるビーチスタッフのお兄ちゃんさえ離れたくなくて愛おしくなる。

空港に向かうタクシーに乗っている時なんとも切ない気持ちになった。夕方の街には帰宅するバイク乗りたちが列をなしていて、私を置いてみんなは日常のダナンにいるのだと思うとなんだか悲しくセンチメンタルに浸ってしまった。日本の帰宅ラッシュを見ると寒気がするが、このバイクの行列と鳴り響くクラクションは実に「エモい」のである。

 

そんなこんなでセンチメンタルなしこたまちゃんは無事に搭乗手続きをすませ空港で高くてまずい最悪なハンバーガーを食べ帰国したとさ。

それにしても自分の国以外で好きな国ができるって幸せなことだと思います。また絶対行きたい。バインミー致死量食べたい。(いつも言ってる)

 

みんな好きな国はありますか?